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なぜYahoo!ショッピングへの出店は成功しないのか

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よく聞かれる相談のひとつに、

「Yahoo!ショッピングへ出店したい」

「Yahoo!ショッピングの売上を増やしたい」

というものがあります。

Yahoo!ショッピングといえば、3年前に出店料完全無料化が打ち出されたため、色んな店舗が出店しだしました。

http://shopping.yahoo.co.jp/shopping.yahoo.co.jp

ただ、この相談を受ける度に、「いやー成功する確率低いよー」って思いますので、その辺りを詳しく書きます。

Yahoo!ショッピング無料化の背景

Yahoo!ショッピングへの出店とは

Yahoo!ショッピングは、3年前に出店費用が完全無料化したことが話題となりました。

shopping-tribe.com

Yahoo!JAPANが、楽天やAmazonに後塵を拝していたEC事業に力を入れるため、EC革命と銘打ち完全無料化を謳ったことで、かなりざわついたことを覚えています。

上記ブログにあるように、それまでの出店初期費用が21,000円、月額固定料金として25,000円、ロイヤリティとして売上の1.7%~6.0%引かれていたものが完全無料化したわけです。

その結果、2013年9月時点で2万店舗くらいだった出店数が、2014年12月には20万店舗と10倍に増加。2016年3月時点では37万店舗と、この3年足らずの間で20倍近くの伸びを見せました。

あまりの反響ぶりでYahoo!も出店審査が大変だったのか、楽天など他モールで販売歴のある店舗は、出店審査時にそのURLを提出すれば審査が通常2~3週間かかるのが数日で終わるというスピードぶりを見せていました。

ここで説明しておくと、すぐ出店できるBASEなどのサービスと違い、楽天やYahoo!は出店審査なるものがあります。銀行口座を作る時のように、本人確認書類や決算書類など、結構書類を用意して審査されなければなりません。そうしないと詐欺みたいな店舗が横行しますからね。実際の現場の写真の提出なども求められます。もちろん落ちたら出店できません。

楽天から「出店しませんか?」という営業電話が来たから出店申込をしたはいいものの、審査で落ちた、という例だってありますwww
(審査通るところに営業しろよなとか思っちゃいますがww)

しかし、Yahoo!ショッピングの場合、楽天など審査を通って出店しているところは、ほぼフリーパスで通していたわけですね。まぁある程度厳しい審査は通ってるから大丈夫だろ的なね。

そら無料化を打ち出した直後なんて鬼のように出店申込が来ていたわけですから、担当もてんやわんやだったでしょうし、それも当然かと。憶測ですけどね。

無料化の結果どうだったか

無料化の結果、Yahoo!ショッピングの出店者は増大しました。その数37万店舗ですから、その効果がいかにすごいかがわかります。

ちなみに、2015年12月時点で楽天出店数は約4万4千店舗。10倍とまでは行きませんが、結構数は離れています。

一方で、楽天市場としての流通総額は約2兆7000億円(15年12月期)と、2兆を超えているのに対し、Yahoo!ショッピングは約4,600億円5倍以上の差が開いています。

出店数で割ると、楽天は1店舗あたり約6,000万円、Yahoo!は1店舗辺りわずか約120万と雲泥の差。

どうしてここまで差がついているのか。

そもそも、楽天は出店するのに初期費用が結構かかります。

一番安いがんばれ!プランでも、月額19,500円、別に初期費用60,000円がかかります。更に、売上から3.5~7.0%がロイヤリティとして毎月引かれるわけです。

しかも、このプランは1年前払いなので、初期費用と月額で税込32万近いコストが発生するわけです。出しても売れるかどうかわからないですから、自信がない店舗は及び腰になってしまいます。

実際、このコストを払えるか迷っている店舗は、出したところで案の定売れずに1年で退店する店舗がほとんど

つまり、本来なら出店しても売れなかった店舗が無料化で続々と申し込んできたわけですから、売れなくて当然なわけです。

実際に、今ネットで買い物しようと思ったら、Amazonか楽天を開く人がほとんどかと思います。後は、軽くヤフオクやメルカリを見たり、ファッション系でZOZOTOWNを見たりとか。

楽天が公表しているデータから引っ張ってきたものですが、

楽天やヤフーのPV
出典:他社ショッピングサイトとの違い

月間のPV数でも7倍の差があるわけです。

要は、Yahoo!ショッピングの場合、人がこないモールにお店が続々と出店している状態なんですね。

Yahoo!ショッピング内格差

そもそも、Yahoo!JAPANの目論見としては、無料にした分、楽天やAmazon出店者は、それよりも安く出して欲しいし、露出のため広告を買って欲しいという思惑があったわけです。ポイント10倍等のキャンペーンもそうですね。Tポイントとも連携しているので、その相乗効果もあったのでしょう。

更に、Yahoo!ショッピングには「PRオプション」というものが存在し、

「成果報酬で料率を支払うと、ヤフーショッピング(yahoo!ショッピング)検索結果の上位に上がりやすくなるよ」というサービスです。
出典:YahooショッピングのPRオプションとは?

例えば、Aという商品の検索順位を上げたい場合、Aという商品には通常ロイヤリティは発生しないですが、5.0%のPRオプションを設定したとします。成功報酬なので、売れないとこの5.0%は発生しませんが、それで誰かが購入した場合、A商品の売上に対し5.0%のロイヤリティが発生するというもの。

通常、Yahoo!ショッピング内の検索順位は、挿入したキーワードの関連度合いや販売件数等によって決まりますが、そこにPRオプションを加えることにより、それらの要素をすっ飛ばして検索順位をあげることだってできるわけです。それも、料率は任意で決めることができるわけですから、Aという商品は10.0%、Bという商品は5.0%、Cは1.0%ということだって可能です。

検索順位を上げたいならばPRオプションを高めに設定すればいいわけで、一種のパワープレイができちゃうわけです。

それでどういうことが起きるかというと、元々楽天などに出店できる店舗はロイヤリティや店舗費用がかからない分、PRオプションや広告の購入でどんどん露出を高めることができるのに対し、楽天に出店できる力がなく、ヤフーの無料化に食いついて出店した店舗はそういった所にコストを回す余力がないため、出しても売れない状態が続くわけです。

楽天にも、売れる店舗と売れない店舗との格差はありますが、Yahoo!ではそれがより顕著になりました。

実際、僕はYahoo!ショッピングで月商600~800万くらいの売上を安定させていましたが、月商10万もいかない店舗はざらにあります。

もっと売れている店舗は月商1,000万以上平気で売っているので、Yahoo!ショッピング全体の平均月商10万少しを考慮すると、かなり2極化が進んでいることが予想されます。

Yahoo!ショッピングもついにロイヤリティが発生

そんな中、2016年4月より、ついにYahoo!ショッピングでもロイヤリティが発生することになりました。ロイヤリティというと大分語弊があるんですが、ポイント原資です。

楽天やYahoo!ショッピングで物を買うと、1%のポイントは必ず付きますよね。それは店舗側が負担しています。つまり、どんなにコストをかけずとも、1%のポイント原資は発生するわけです。

ロイヤリティが無料だから、「わーい、月100万売っても何もかからないぞー」とか思うことなかれ。1%のポイント原資、ここでいうと1万円はかかりますし、クレジット手数料だってかかるわけです。

それで、そのポイント原資が4月から1%→2.5%に変わったわけですね。

それでも楽天に比べたら十分安いですけどね。37万店舗もあれば、システム保守費用だってバカにならないし、店舗に付く担当者の人件費もバカになりません。

売れていない店舗からは固定月額が取れないわけですから、売るためにはYahoo!ショッピング全体の流通を増やすしか手がないわけです。だから、店舗のポイント負担額を多くしようということですね。

それでどう変わるかなぁ。。。そのうち、月の売上◯万円以下の店舗には◯%のロイヤリティを課しますなんてことやりださなきゃいいですがw段階踏んで、100万以上はこれまでと同じく無料、それ以下はロイヤリティ発生みたいなw

まとめ-結局どうすりゃいいのか

まとめると、Yahoo!ショッピングは無料化したものの、店舗数は増える一方で流通額自体が少ないので売上がほとんどない状況というわけです。

その理由は、コストの問題で楽天等に出店できなかった小規模店舗がこぞって出店したため、元々売る力がないんですから、しょうがないよな、という感じ。

まぁ中には中国系の詐欺店舗やドロップシッピング系も混じっていますから、それもあるわけですが。

じゃあ結局のところどうするかというと、やはり楽天やAmazonへ出店するのが一番です。自社サイトを構築するのも手ですが、結局楽天出店並にコストがかかってきますし、売上を出すまでには時間がかかります。

あまりコストが発生しないAmazonもありですが、AmazonはAmazon出店店舗より、Amazon自体から購入するお客が多いため、楽天という選択肢になります。両方出店するのがベストですが。

楽天出店はコストもかかりますし、楽天の殿様っぷりが気に食わない人も多いですが、集客力は確かですから、本気で売りたいのであれば、出店費用は借りるなり調達してきて死ぬ気でやらなければなりません。

楽天でしっかり売上を作る力があれば、Yahoo!ショッピングに出店しても売上は付いてきますからね。いきなりYahoo!ショッピングだと、なかなか売れずに心が折れるかもしれないので。

本気でやると売上は必ず付いてきますので、楽しいですよ!

楽天で出店して本気で勝負したい方はこちらより可能です。

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